平成26年度の活動報告
- 第1回定例講演
- 日時:平成26年5月8日(木曜日)
- 時間:19:00~20:45
- テーマ:「研究の視点で臨床のレベルを高める セラピストに必要な“伝える”技術」
- 講師:門馬 博先生 杏林大学保健学部理学療法学科助教 理学療法士 保健学博士
- 座長:井出 大先生 南多摩病院リハビリテーション科科長代理 理学療法士
- 場所:青梅市立総合病院南棟3階講堂
- 参加人数:65名
- 開催報告 平成26年度の第1回の講演は杏林大学の門馬先生です。「研究の視点で臨床のレベルを高める セラピストに必要な“伝える”技術」というテーマで約90分間お話いただきました。セラピストに限らず、「伝える」ことの重要性を「臨床」「チーム医療」「研究」の側面から解説していただき、「伝える」ためには客観性、数値化、図示という手段で、伝えたい相手の立場から考える必要があることを具体例のなかから呈示していただきました。また臨床におけるアウトラインと研究におけるアウトラインの類似性をお示しいただき、臨床と研究はかけ離れたものではなく、連関していることを示していただきました。また研究を臨床の場で行っていくことの意義も大変わかりやすい形で解説いただきました。質疑に関しては幾つかの質問に対して丁寧にご回答いただきました。講演会全体を通じて暖かく柔らかな雰囲気があり、門馬先生のお人柄が表れていた講演会となりました。
- 文責 井出 大
- 第1回特別講演
- 日時:平成26年9月23日(火曜日祝日)
- 時間:14:00~17:00
- テーマ:「Spine Dynamics療法 pre導入編 ~重力ストレスによる身体応答のルール~」
- 講師:脇元幸一先生 清泉クリニック 理学療法士
- 座長:植松博幸先生 公立福生病院リハビリテーション科 理学療法士
- 場所:青梅市立総合病院南棟3階講堂
- 参加人数:64名
- 第2回特別講演
- 日時:平成26年11月30日(日曜日)
- 時間:14:00~17:00
- テーマ:「重力と人間の活動から廃用とリハビリテーションを考える」
- 講師:山田 深先生 杏林大学医学部リハビリテーション医学教室 講師 医師 リハビリテーション専門医
- 座長:井出 大先生 南多摩病院リハビリテーション科科長代理 理学療法士
- 場所:公立福生病院 1階多目的ホール
- 参加人数:44名
- 症例検討会
- 平成26年度症例検討会
- 日時:平成27年2月12日(木曜日)
- 時間:18時30分~20時40分
- 場所:公立福生病院 1階多目的ホール
- 開会挨拶(18:15~18:20) 当会会長より
- 第一部 (18:20~19:05)
- 座長:齋藤航先生(関東リハビリテーション専門学校 理学療法士)
- 1.右大腿骨頸部骨折術後にトイレ動作困難となった高齢女性に対してのアプローチ ~多職種との連携を通して意欲が向上した一症例~医療法人社団三秀会 羽村三慶病院 理学療法士 阿部望
- 2.トイレ動作獲得へのアプローチ~肺炎にて廃用症候群を呈した症例~
- 医療法人財団暁 あきる台病院 理学療法士 笠原覚
- 3.重度肝硬変患者の独居生活を目指して~他職種との関わりが有効であった症例~
- 医療法人社団利定会 大久野病院 理学療法士 渡邉しのぶ
- 4.バランス能力改善のために、姿勢戦略の変化を試みた症例
- 医療法人社団永生会 永生病院 理学療法士 比田井淑佳
- 第二部 (19:05~19:50))
- 座長:佐藤文雄先生(羽村三慶病院 理学療法士)
- 5.左大腿骨転子部骨折術後、歩行獲得を目指した症例 ~左立脚期の支持性向上を目指して~ 医療法人社団三秀会 羽村三慶病院 理学療法士 小俣知美
- 6.両変形性膝関節症により両TKAを施術した症例の歩行時ローディングレスポンスにおける膝関節屈曲角度についての一考察
- 医療法人社団永生会 永生クリニック 理学療法士 鈴木美岐
- 7.両側膝関節変形症に対し両側二期的TKAを予定した症例の歩行に着目した介入例
- 医療法人社団永生会 南多摩病院 理学療法士 幸繁將司
- 8.家族性痙性対麻痺患者の理学療法の経験~歩行速度の改善を目指して
- 医療法人社団永生会 永生クリニック 理学療法士 川島拓也
- 休憩 (19:50~19:55)
- 第三部 (19:55:00~20:40)
- 座長:長谷川辰男先生(帝京科学大学 作業療法士)
- 9.脳梗塞により左片麻痺・高次脳機能障害を呈した症例に対し、他職種連携により服薬管理自立を 目指した一例
- 医療法人社団利定会 大久野病院 作業療法士 渡邉悠馬
- 10.コミュニケーション困難な四肢麻痺男性に見出した作業の可能性
- 医療法人社団竹口病院 作業療法士 五味茜
- 11.脳幹梗塞により左片麻痺を呈し独歩獲得を目指した症例 ~感覚障害に着目して~
- 医療法人社団三秀会 羽村三慶病院 理学療法士 伊藤亮太
- 12.両側を意識した介入により麻痺側すり足が改善した症例
- 医療法人社団永生会 永生病院 理学療法士 武田沙知
- 総評・閉会 (20:40)
- 雑感
- 今年度の症例検討会は例年になく演題数が多く12演題となりました。限られた時間ではありましたが、どの発表も予演会をおこなっているのか、発表も円滑で発表時間を大幅に越えてしまうことはありませんでした。また内容もかなりまとまっている演題が多い印象があり、各演者の皆様の周到な準備が伺えるものでした。本来であれば質疑応答にもしっかりとした時間を取りたかったのですが、かなわず申し訳ございませんでした。今後の課題としたいと考えております。
- (文責 井出 大)