平成28年度の活動 Copy of 西多摩リハビリテーション研修会



西多摩リハビリテーション研修会は1989年より、多摩地域のリハビリ関連職種に対して、講演会や症例検討会を開催している団体です。

令和6年2月7日    症例検討会の演題名をアップしました。
令和6年2月7日    第3回定例講演の開催報告をアップしました。
令和6年1月6日    第3回定例講演の案内をいたしました。
令和5年10月10日  第2回定例講演の報告をいたしました。
令和5年7月4日    総会ならびに第1回定例講演の開催報告をアップいたします。
令和5年7月4日    令和5年度総会ならびに第1回定例講演が閉会したしました。
令和5年6月15日   令和5年度総会ならびに第1回定例講演が開催されました。



平成28年度の活動報告

第1回定例講演 

テーマ「住宅改修のコツ」
講師:五十嵐光彦先生 有限会社アイケアサービス青梅 代表取締役社長 
座長:帝京科学大学 長谷川辰男先生 作業療法士
日時:平成28年6月23日(木曜日)
時間:19:00~20:30
場所:公立福生病院
開催報告

第1回定例講演には100名(うち学生3名)の方が集まり、会場は満席の盛況ぶりでした。前半は住宅改修について、後半は福祉用具について説明して頂きました。住宅改修については介護保険で利用できる話を中心に、実際の施工例を写真でお示し頂きました。1軒に2名の被保険者利用を考慮し、玄関アプローチの手摺の設置において途中で隙間を作ることで予算オーバーせずに各々のニーズに応えられる工夫が印象的でした。また、屋内の手摺では柱の角に設置することで各方向からの動線に対応した施工も感心しました。後半の福祉用具の紹介では転倒防止車いす『転ばなイス』等を紹介して頂きました。認知症を患った方がフットレストに足を乗せたまま、またブレーキをせずに立ち上がってしまった場合への対応がなされているもので、福祉用具の進歩もすごいなあと感激しました。講演後、会場からは多くの質問があり、借家での改修の相談、改修する住宅と住民票の関係など活発な意見交換が行われました。質問の多さは住宅改修に対する関心の高さの表れであろうと感じました。本講演で得た知識が今後セラピストとして臨床での助けとなることを望みます。(文責 多摩リハビリテーション学院 岩戸徹)
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平成28年度総会 

日時:平成28年6月23日(木曜日)
時間:18:30~19:00
場所:公立福生病院

多数のご参加ありがとうございました。昨年度の事業報告、会計報告、今年度の事業計画及び新役員の任命等の全ての議案が滞りなく可決されました。参加者の皆様、議長団の皆様ありがとうございました。
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第2回定例講演

日時:平成28年8月29日(月曜日)
時間:18:30~20:30
テーマ:「介護予防教室を始めよう」-療法士が関われば地域はこれだけ変わる-
講師:山田拓実先生 首都大学東京健康福祉学部理学療法学科 教授 理学療法士
座長:内田貴士先生 熊川病院
場所:公立福生病院 1階多目的ホール
参加人数70名(PT48名、OT17名、ST2名、他3名)

開催報告

台風の近づく天候が悪い中にも関わらず行政含め70名が参加された。1時間半の講演の後、30分以上の質疑と大変盛況であった。特に興味深かったのが、各市町村で介護予防の体操を実施し、65歳以上の全市町村民の参加率が10%程度得られているところは認定率が2~3%下げられているという実績があることであった。質疑時会場からも「どのくらいの参加で認定率が下がるか」との質問が出されていた。講師は荒川区でころばん体操を作成、実施し、都内で他区と比較しても認定率を抑えている。説得力のある資料の提示ならびに説明を頂いた。一方、講師からの問いかけで西多摩内において実際に体操を実施しているところや地域ケア会議に出席している方についてはまだまだ少ないのが現状であった。本講演をひとつのきっかけに今後ますます介護予防へのセラピストの参加を望みたい。今後の西多摩地区の発展のために、とても有意義な講演であった。
(文責 多摩リハビリテーション学院 岩戸徹)

第3回定例講演                  

テーマ「いまさら聞けない呼吸リハビリテーションに関する疑問」
講師:千住秀明先生 長崎大学名誉教授 複十字病院呼吸ケアリハビリセンター付部長 理学療法士
日時:平成28年11月17日(木曜日)
時間:18:30~20:30
場所:公立福生病院 1階多目的ホール
座長:長田好広先生 大久野病院

開催報告

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この西多摩の地で、日本の呼吸リハビリテーション(以下呼吸リハ)をけん引され、今なお第一線でご活躍の千住先生の講義が聞けるということで、70名を超すセラピストが聴講しました。「いまさら聞けない呼吸リハビリテーションに関する疑問」と称し、まさに「いまさら聞けない」各セラピストの疑問を丁寧に解説頂きました。
日本の呼吸リハの歴史では、実は50年以上前にすでに現在の原型が出来ていたことに驚きました。理学療法士の努力不足への指摘も示唆されましたが、社会情勢により脳血管疾患等に関心が移っていったことも興味深く感じました。呼吸リハというと対象がCOPDというイメージですが、先生ははじめは結核を患った方を対象としていたことも興味を引かれました。
一方、COPDにおける運動療法のポイントでは、薬物療法と同等に重要な介入手段とされているものの、薬剤が正しく使用されているかの認識は自分も含め低い現状が伺えました。運動療法を効果的に行うために、薬剤使用の教育への介入も示唆されたことも勉強になりました。先生がおっしゃられたように、生活の中に落とし込むという患者教育につなげていけるように精進していきたいと思います。
そして、何よりも感銘を受けたのが、分業ではなく「ひとをみる」というお話を頂いたことです。私は立場上常日頃から疾患ではなく人をみるよう学生に指導しております。自分が伝えてきたことは間違っていなかったことを再認識できた瞬間でもありました。
本研修会で学んだことを今後に活かしていきたいと思います。(文責 多摩リハビリテーション学院 岩戸 徹)

平成28年度症例検討会

日 時:平成29年2月14日(木曜日)
時 間:18:25~20:30(発表7分 質疑4分)
会 場:公立福生病院 1階多目的ホール
抄録集はこちらから⇒.抄録集pdf

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プログラム

18:25~18:30開会挨拶内田貴士(西多摩リハビリテーション研修会会長)
18:30~19:05第一部座長:金森宏(永生クリニック)

【演題1】
体幹角度の調整により食事が継続できた一例
医療法人財団暁 あきる台病院 言語聴覚士 遠藤正悟

【演題2】
多職種との連携により失禁頻度が減少した一例
医療法人財団利定会 大久野病院 作業療法士 金子昌史 榛葉智之

【演題3】
現状の理解がクライエントの主体性を引き出した事例
医療法人社団KNI 北原国際病院リハビリテーション科 作業療法士 井上信悟

18:05~19:40第二部座長:小杉哲也(北原国際病院)

【演題4】
吹き矢により呼気流量の増加が認められた一例~COPDを対象に~
医療法人財団暁 あきる台病院 理学療法士 野澤由佳

【演題5】
腰痛と下肢への放散痛のため基本動作能力の低下を来した症例を経験して
医療法人社団三秀会 羽村三慶病院リハビリテーション科 理学療法士 山健斗

【演題6】
予測的姿勢制御に対してアプローチを行い、歩行能力が改善された症例
医療法人財団利定会 大久野病院 理学療法士 酒井涼太朗

19:40~19:50休憩

19:50~20:25第三部座長:坂本洋介(羽村三慶病院)

【演題7】
左橋下部・延髄梗塞症例に運動イメージを用いることで歩行時の姿勢異常に改善を認めた一報告
永生クリニックリハビリテーション科理学療法士橿尾正樹

【演題8】
左被殻出血により歩行失行を呈した患者に対し,認知神経リハビリテーションを実施した症例
永生クリニックリハビリテーション科 理学療法士 山田貴之

【演題9】
重度片麻痺・感覚障害を呈した症例の短期目標とその結果の相違~予後予測の再検討~
医療法人社団KNI  北原国際病院 リハビリテーション科  理学療法士  松本修典

20:25~20:30総評・閉会挨拶:植松博幸(西多摩リハビリテーション研修会副会長)

開催報告

今年度の症例報告会は73名(会員38名、非会員34名、学生1名)(PT47名、OT22名、ST3名、学生1名)の参加を頂きました(昨年度74名)。
第一部から第三部まで3名の座長の進行によりつつがなく執り行われました。演者は5施設(昨年度7施設)9演題(昨年度9演題)であり、内訳はPT6名、OT2名、ST1名(昨年度PT3名、OT5名、ST1名)でした。演題はそれぞれの職種を活かした発表であったと感じました。会場からの質問やアドバイスも活発で、盛況に行われました。特にクライエントの主体性に着目した発表や運動イメージに着目した発表はとても興味深く聴くことが出来ました。
今後発表頂いた演者の方々はさらに研鑚を積んで頂くこと、また聴講した我々が発表内容を機に各施設に戻り、それぞれの対象者に還元して頂ければ幸いです。そして、多くのセラピスト等が集まり、発表ならびに意見を交す時間が持てたことが、今後の西多摩の未来を頼もしくも感じました。
(文責 多摩リハビリテーション学院 岩戸 徹)

過去の活動