平成29年度の活動 Copy of 西多摩リハビリテーション研修会



西多摩リハビリテーション研修会は1989年より、多摩地域のリハビリ関連職種に対して、講演会や症例検討会を開催している団体です。

令和6年2月7日    症例検討会の演題名をアップしました。
令和6年2月7日    第3回定例講演の開催報告をアップしました。
令和6年1月6日    第3回定例講演の案内をいたしました。
令和5年10月10日  第2回定例講演の報告をいたしました。
令和5年7月4日    総会ならびに第1回定例講演の開催報告をアップいたします。
令和5年7月4日    令和5年度総会ならびに第1回定例講演が閉会したしました。
令和5年6月15日   令和5年度総会ならびに第1回定例講演が開催されました。



平成29年度活動報告

第1回定例講演 開催報告

テーマ「症例から学ぶ神経科学」
講師:河島 則天 先生 国立障害者リハビリテーションセンター 神経機能系障害研究室長
座長:永生クリニック 金森 宏 先生 理学療法士
日時:平成29年6月21日(水曜日)

時間:18:30~20:30
場所:公立福生病院

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【第1回定例講演】
 第1回定例講演には神経科学の分野において第一線でご活躍されている河島則天先生にお越し頂き、神経科学について症例を通して講義して頂きました。当日は102名(会員63名、非会員31名、学生8名)の方が参加され、会場は満席の盛況ぶりでした。講義は症例の現象・事象を映像で示して頂き、脳波測定などを用いてその際に脳内で起こっていること、基礎論文の紹介とアプローチなどを分かり易く説明して頂きました。症例を通して説明して頂くことで日々の臨床で接する患者様と照らし合わせながら講義を聴くことができ、大変興味深く、臨床の場でとても参考になる内容が多くありました。特に感覚障害や半側空間無視の症例が代償機能を過活動させることによって運動遂行の阻害となっており、代償を軽減させることが重要。という内容が印象的でした。また、症例の内観を促し、行動観察をしっかり行うといった先生のお話しは、臨床で患者様と関わる上でとても大切な姿勢であるということを改めて認識することができました。日々進歩している神経科学において最先端の研究をされている河島先生にご講演頂き、とても貴重で有意義な時間となりました。

(文責 大久野病院 木住野善章)

平成29年度総会 
日時:平成29年6月21日(水曜日)

時間:18:30~19:00
場所:公立福生病院

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総会開催報告

【総会】
多数のご参加ありがとうございました。昨年度の事業報告、会計報告、今年度の事業計画及び新役員の任命等の全ての議案が滞りなく可決されました。参加者の皆様、議長団の皆様ありがとうございました。

第2回定例講演

日時:平成29年9月12日(火曜日)
時間:18:30~20:30
テーマ:「整形外科の手術・後療法 ~脊椎、股関節、膝関節を中心に~」
講師:吉田 英彰 先生 公立福生病院 副院長
座長:植松先生 熊川病院
場所:公立福生病院 1階多目的ホール
参加者 合計90名 会員40名(PT28名、OT12名) 非会員(PT28名、OT9名、Ns1名) 新規会員3名(PT3名) 学生(PTS9名)

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開催報告

第2回定例講演には公立福生病院の整形外科医として数多くの手術を提供されてきた吉田先生に整形外科手術と後療法について症例を通して講義して頂きました。当日は90名(会員40名、非会員38名、新規会員3名、学生9名)の方が参加され、会場は第1回定例講演に引き続き満席の盛況ぶりでした。股関節、膝関節、肩関節、脊椎関節の手術を中心に術式や難渋症例、その後のフォローや経過を症例の画像所見を通して講義して頂きました。実際の術中での映像や図をもとに術式のメリット、デメリットをわかりやすく説明して頂きました。また、最新の術式の方法なども紹介いただくことで、術後の患者様の状態を非常にイメージしやすくなりました。整形外科疾患患者の術後の理学療法を提供するにあたって禁忌肢位や動作の指導を行う際の重要なアセスメントを教えていただいたと思います。普段主治医の先生に聞けないような手術の細かい部分や禁忌肢位の限界などの質問にも丁寧に答えていただき、熱いディスカッションも繰り広げられました。医者とリハスタッフという切っても切れない関係において相互の理解を深める非常にいい機会となりました。

(文責 公立福生病院 野々村達也)

第3回定例講演                  

テーマ「パラアスリートの義肢とトレーニングについて」
講師:多川知希選手(パラリンピックメダリスト)    沖野敦郎先生(義肢装具士)
日時:平成29年11月20日(月曜日)

時間:18:30~20:30
場所:公立福生病院 1階多目的ホール
座長:金森 宏先生 永生クリニック

研修報告

第三回定例講演は、パラリンピックと義肢装具をテーマに義肢装具士の沖野敦郎先生

とリオパラリンピック銅メダリストの多川知希選手にお越し頂き、スポーツにおける

義肢装具についてのお話から義肢装具士とアスリートのやり取り、パラリンピックで

の話まで幅広い内容を講演と対談形式にてお話して頂きました。また、最後には装具

を体験する機会もあり非常に盛り沢山の内容でした。スポーツ義肢装具の第一線でご

活躍されている沖野先生から義肢装具が身近になる活動として「装具の図書館」の紹

介が印象的でした。非常に興味深かったのは、沖野先生、多川選手がセラピストに求

めることとして、練習場などの現場に足を運んで一緒に活動して信頼関係を築くこ

と、パフォーマンスを発揮できるように心のケア、身体のケアの重要性を挙げられて

いる点でした。日頃の私の臨床に置き換えますと患者様への動作指導や練習もさるこ

とながら、その患者様としっかりと信頼関係を築き、パフォーマンスを十分発揮でき

るようにケアする視点が重要であると改めて感じました。講演後にはパラスポーツに

対する強い興味と多川選手のファンになっている自分に気付いた印象深い講演でし

た。(文責 大久野病院 木住野 善章)


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平成29年度症例検討会

日 時:平成30年2月23日(金曜日)
時 間:18:30~20:30(発表7分 質疑5分)
会 場:公生病院 1階多目的ホール
抄録集はこちらから⇒西多摩リハ研抄録集2017年度.pdf
プログラム
第一部
座長:坂本洋介(羽村三慶病院)

【演題1】
回覧板に書いても恥ずかしくな文字をきた症例~ 生活行為向上マネジメントを用いた介入試み~
羽村三慶病院 作業療法士 井上直樹、小笠原一登
【演題2】
調理訓練を拒否する症例に対活動再開までの関わり
大久野病院 作業療法士 渡辺真奈
【演題3】
左視床出血後に声量低下と構音の歪みを呈した症例へ発話明瞭度向上アプローチ   あきる台病院 言語聴覚士 石井大地
【演題4】
4)カナダ作業遂行測定を活用したことで効率的に治療がえ橈骨遠位端折の症例
南多摩病院 作業療法士 石川あすか

第二部
座長:佐藤文雄(羽村三慶病院)

【演題5】
変形性股関節症術後患者に対し、 歩行の運動パターンてアプローチを行い歩容が改善された症例
永生病院 理学療法士 正垣理央、小林宏彰
【演題6】
片麻痺患者に対し て、筋出力着目アプローチを行い歩容が改善した症例
永生病院 理学療法士 黒主遥太、小林宏彰
【演題7】
身体への注意に着目した運動学習より歩行能力改善を認め外傷性脳損傷例
永生クリニック 理学療法士 佐藤佑樹

総評・閉会挨拶:長田好広(大久野病院)

開催報告

~研修後記~

今年度の症例報告会は76名(会員35名、非会員41名)(PT41名、OT33名、ST2名)の参加を頂きました(昨年度73名)。

第一部、第二部と2名の座長の進行によりつつがなく執り行われました。演者は6施設(昨年度5施設)7演題(昨年度9演題)であり、内訳はPT3名、OT3名、ST1名(昨年度PT6名、OT2名、ST1名)でした。演題はそれぞれPT、OT、STの専門性が発揮された内容でありました。会場からの質疑、アドバイスも活発で盛況に行われました。アドバイスは演者の方だけでなく聴講した私達にとっても勉強になる内容であり、大変興味深かったです。この症例報告会が西多摩のセラピストにとってお互いに良い刺激を与え合い、切磋琢磨する場となっていることを改めて実感し、大変嬉しく思いました。

(文責 大久野病院 木住野 善章)
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過去の活動