平成27年度の活動 Copy of 西多摩リハビリテーション研修会



西多摩リハビリテーション研修会は1989年より、多摩地域のリハビリ関連職種に対して、講演会や症例検討会を開催している団体です。

令和6年2月7日    症例検討会の演題名をアップしました。
令和6年2月7日    第3回定例講演の開催報告をアップしました。
令和6年1月6日    第3回定例講演の案内をいたしました。
令和5年10月10日  第2回定例講演の報告をいたしました。
令和5年7月4日    総会ならびに第1回定例講演の開催報告をアップいたします。
令和5年7月4日    令和5年度総会ならびに第1回定例講演が閉会したしました。
令和5年6月15日   令和5年度総会ならびに第1回定例講演が開催されました。



平成27年度の活動報告

  • 第1回定例講演
    • 日時:平成27年6月22日(月曜日)
    • 時間:19:00~20:30
    • テーマ:「CTの診かたと予後予測 ~脳血管疾患を中心に」
    • 講師:高橋真冬先生 青梅市立総合病院 神経内科 部長 医師
    • 座長:長谷川辰夫先生 帝京科学大学 作業療法士 
    • 場所:青梅市立総合病院南棟3階講堂
    • 開催報告 
    • CT画像を見るにあたって正常脳の理解(解剖学・生理学)が非常に重要であるとし、水平断での画像を使用しながら3次元的に脳のイメージをする指針の説明をして下さいました。その後、前頭葉・側頭葉・頭頂葉・後頭葉における典型的な症状について細かく整理していただき、脳の機能局在にも触れ「血管支配と機能局在は一致しない」ことを認識することが1つのポイントであると述べられていました。後半は疾病毎の画像の特徴について、実際に髙橋先生が治療された多数の症例画像を提示していただき、解剖学的視点(脳血管の走行、錐体路など)から考えられる臨床症状についてと実際の治療経過に触れ分かりやすく解説していただきました。症例の中には画像診断が難しいCTによる急性期脳梗塞画像などで皮髄境界線の不明瞭・脳浮腫(脳溝の狭小化)・Midline Shiftという点についても触れて頂き、参加者の皆様の臨床活動に直結するご助言を頂きました。講演中には、「内科的治療で運動麻痺等の症状が劇的に改善する症例もあり、リハビリテーションによる効果なのか画像を見たうえで客観的に見極めてほしい」と発言されておりまして、やさしく笑いを織り交ぜた講演中に激励をいただくなど最後まで刺激的な講演でした。(文責 多摩リハビリテーション学院 武藤友和)
    • 第1回定例講演写真1.jpg第1回定例講演写真2.jpg
  • 第2回定例講演
    • 日時:平成26年9月23日(火曜日祝日)
    • 時間:14:00~17:00
    • テーマ:「生活行為向上リハビリテーションを始める-地域包括ケアの中で参加支援をするには-」
    • 講師:小林幸治先生 目白大学 作業療法士
    • 座長:長谷川辰男先生 帝京科学大学 作業療法士 
    • 場所:青梅市立総合病院南棟3階講堂 
    • 参加人数:96名(PT59名、OT36 ST1名)
    • 開催報告:第二回定例講演には96名(PT59名、OT36名、ST1名)の方が集まり、OTでは馴染みのあるテーマですが、6割を超えるPT・STの方の参加率から、テーマへの関心の高さが伺えました。講演の中で、これからのケアに求められるものとして「自立は促すが、サポートを受けていることも実感し、自分のことは自分でと思えることを目指す」。またICFの参加や活動へのアプローチにおいて、生きがいや役割の発見・支援、意欲への働きかけなど対象者教育が大切と強調されていました。面接を通し、個人、環境の把握を最重要ポイントに挙げ、関わりの中でニーズを創るサポートをする。加えて、ニーズを共有するだけでなく、気持ちや活動に変化がある中で、モチベーションを上げるためにニーズを共有し続けることがポイントと述べられていました。対象者自身が「主体的で積極的な生活をする人」になるための支援が求められ、対象者が日常生活に参加できるよう働きかける専門家として、改めて自覚する機会となりました。(文責 羽村三慶病院 作業療法士 坂本洋介)
    • 西多摩リハ2.jpg西多摩リハ研修会2.jpg
  • 第3回定例講演
    • 日時:平成27年11月6日(金曜日)
    • 時間:18:30~20:30
    • テーマ:「義肢装具製作時のチェックポイントと各種支給制度と手続きについて」
    • 講師:豊田 輝先生
    • 帝京科学大学医療科学部東京理学療法学科 准教授 理学療法士 保健医療学博士
    • 場所:公立福生病院 1階多目的ホール 
    • 参加人数:82名
    • 開催報告:第三回定例講演は、金曜日の夜にも関わらず82名(会員39名、非会員41名、学生2名)の参加があり、会場の公立福生病院多目的ホールは、ほぼ満席の盛況ぶりでした。豊田先生の講演は、義肢装具製作現場からの義肢装具士の意見として『情報交換が不十分であり、PTが役割を十分果たせていない懸念がある』という、多くのPTが『やっぱり、そうだよな』と身につまされるような、問題提起から始まりました。今まで、自己流であったり、先輩のアドバイスに頼ったり、半ば義肢装具士の意見に流されながら経験していたCVAの装具療法について、選択指となるAFOの機能的な分類や、製作時のチェックポイント、AFOの可撓性、背屈角度、足継手の種類による歩容の違いや、製作時における保険と制度について、具体例を上げながら、わかりやすく解説して頂きました。私のような古参PTにとって非常に興味深かったのは、今まで歴史的に煩雑な使われ方をしてきた足継手の『制御』『制動』、『制限』、『遊動』『補助』などの用語が、Gait Solution開発により『誘導』という現象が実現化したことで用語整理がなされたという点でした。また、スプリント製作時にフィッティングが手の横アーチに与える影響などは、若いOTの方にも非常に勉強になったのではないかと思いました。(文責 大久野病院 長田好広)                       
    • 西多摩リハ研修会.jpg西多摩リハ研修会2.jpg
  • 平成27年度症例検討会
    • 日時:平成28年2月8日(木曜日)
    • 時間:18時25分~20時30分
    • 場所:公立福生病院 1階多目的ホール
    • プログラム18:25~18:30 開会挨拶(西多摩リハビリテーション研修会 会長 内田貴士)
  •     18:30~19:05  第一部 座長:坂本洋介(羽村三慶病院)            
  •     19:05~19:40  第二部 座長:長谷川辰男(帝京科学大学)     
  •     19:40~19:50  休憩
  •     19:50~20:25  第三部 座長:長田好広(大久野病院)        
  •     20:25~20:30 総評 井出大(南多摩病院)
  • 【演題1】
  • 病棟内ADL 自立で退院したが自宅生活において家族への負担が大きかった症例
  • 医療法人財団利定会 大久野病院 作業療法士 三浦悠
  • 【演題2】
  • 重度記憶障害を呈した症例に対する地域移行支援についての一考察
  • 医療法人財団利定会 大久野病院 作業療法士 本勇馬
  • 【演題3】
  • 集団という作業を用い自己の存在を再認識することができた症例
  • 医療法人社団 竹口病院 作業療法士 柳川千晴
  • 19:05~19:40  第二部 座長:長谷川辰男(帝京科学大学)
  • 【演題4】
  • 誰からも愛される失行症患者の排泄動作再獲得に向けて
  • 医療法人社団KNI 北原リハビリテーション病院 作業療法士 佐用奈穂
  • 【演題5】
  • 脳梗塞後遺症により、摂食に難渋をきたした症例を検討して
  • 羽村三慶病院 作業療法士 川村大樹
  • 【演題6】
  • 認知症を背景に持ちペーシング異常を来した嚥下障害症例へのアプローチ
  • -「お粥食べたい」を叶えるために-
  • 医療社団法人KNI 北原国際病院 言語聴覚士 青木寛成
  • 19:40~19:50 休憩
  • 19:50~20:25 第三部 座長:長田好広(大久野病院)
  • 【演題7】
  • 左小脳梗塞による協調性低下を有しながら在宅復帰に至った症例
  • 医療法人財団 暁 あきる台病院 理学療法士 岩田ひな子
  • 【演題8】
  • back knee を呈する症例の屋内独歩自立を目指した外来リハビリでの介入
  • 医療法人社団 永生会 永生クリニック 理学療法士 大塚早智子
  • 【演題9】
  • 人工股関節全置換術施行前後を通してリハビリテーションを実施した一症例
  • ―歩行練習における運動学習に着目して―
  • 医療社団法人 永生会 永生クリニック 理学療法士 馬場烈志
  • 開催報告 今年度の症例検討会は、74名(会員40名、非会員32名、学生2名)の参加があり、第一部から第三部まで、演題数を絞った事もあり3名の座長の進行によりつつがなく執り行われました。今年度の症例検討会は、7施設・9演題(作業療法士5名、言語聴覚士1名、理学療法士3名)となり、作業療法士の演題数が多くなりました。演題の内容も、『日常生活動作』『地域移行支援』『在宅生活』等、4月からの診療報酬改訂の流れにも沿っていたように思われます。また、高次脳機能障害や認知機能低下に対して、いかにして地域の資源(リハビリを含む)を活用にしていけるかが今後の課題として示唆されました。会場からの質問やアドバイスも活発で、盛況に行われました。
  •  西多摩地域での作業療法士の発展が確実に進んでいることと、今後のリハビリテーションセラピストの課題【可能性】を確認できた検討会となりました。(文責 青梅三慶病院 並木貴之)
  • 西多摩研修会 症例検討会2.jpg西多摩研修会 症例検討会1.jpg

 平成27年度 役員一覧

役職 氏名 職種 所属
会長 内田 貴士 理学療法士 熊川病院
副会長  長谷川辰男 作業療法士 帝京科学大学
渡邉要一 理学療法士 永生病院
顧問 遠藤敏裕 理学療法士 郡山健康科学専門学校
諸角一記 理学療法士 郡山健康科学専門学校
会計 渥美幹子 理学療法士 東京医大八王子医療センター
渡辺友里 理学療法士 青梅市立総合病院
監査 長田好広  理学療法士  大久野病院 
堀家春樹 理学療法士 青梅市立総合病院
運営委員
 鈴木康雄 理学療法士  多摩リハビリテーション病院 
工藤弘之 理学療法士  大久野病院
依田雅博 作業療法士 大久野病院
木住野善章 作業療法士  大久野病院 
植松博幸  理学療法士  公立福生病院 
柴崎大介 理学療法士 あきる台病院
小杉哲也 理学療法士 北原国際病院
西尾匡紀 理学療法士 北原国際病院
辻 公慈 理学療法士 公立福生病院
書記 細野直子 理学療法士  公立阿伎留医療センター 
武藤友和 理学療法士 多摩リハビリテーション学院
事務局  黒沢秀幸 作業療法士 城山病院
井出 大  理学療法士  南多摩病院 
齋藤 航 理学療法士 関東リハビリテーション専門学校
中里優司 理学療法士 青梅三慶病院
並木貴之 理学療法士 青梅三慶病院
佐藤文雄 理学療法士 羽村三慶病院
高橋大介 理学療法士 羽村三慶病院
坂本洋介 作業療法士 羽村三慶病院

過去の活動